声に出さなくていい言葉は絶対にある
存在する
ネットの世界ではそれが溢れていて
読まれたくてうずうずしている作品たち
誰かが声に出してくれるのを待っている
言わなくていい言葉を並べている世界
誰かが言った言葉じゃなく
誰かが書いた作品
誰かが読むんじゃなく
あなたが読んでいる
こんなに悲しいことはない
自分の気持ちで
自分の解釈で
自分で声にしている
誰かの作品に息を吹き込んだのはあなた
それは
自分で自分を傷つけているのではないか
自分で自分を苦しめているのではないか
誰にも言われていないのに
自分で傷つけるようにされている
目からの情報はすさまじくて
目に映るものは魅力的で誘惑もして気にもなる
知りたくて
知りたくて
知ってしまうと気になって
知りたくて
知りたくて
さらに自分を追い詰めてしまうのではないか
自分で傷つく方に向かっているのではないか
傷つかないで
言葉なら投げつけられるし
耳が捉えてしまうけど
見ることは止められる
気に入らない作品は目を伏せればいい
見たくない作品は見なきゃいい
目を背けて素通りすることあるでしょう
あの感じあの感じ
好きでもない人のライブに行かなくていい
無料だからって見ないでしょ
開催されていることさえ知らなかったりする
どこかに自分のことが書かれているなんて知る必要ない
名もない誰かの作品で傷つかないで
