これは、腑に落ちない話なんですよ。
イメージを植え付けようとしてくる発言、されたことないですか?
以外と、周りにいると思うんです。
いい?イメージを植え付けようと、イメージの上書き大作戦!とばかりに、とんでもないこと言う人が。
元々がそんな発言で身を固めている人もいれば、突然変異で出してくる人もいます。
今回は、後者の方です。突然言ってくる人の話です、聞いてください。
よくお話しもして、笑い合ったりもしていた年上の方。その方が、ある日突然「わたし、潔癖症」と言い出しました。
「潔癖症になった」ではなく。
会話の中で、しきりに「わたし、潔癖症だから〜」と入れるようになったんです。
わたしは、その方を知っています。
かれこれ30年ほどのお付き合いで、行動、言動、見てきました。
その期間中、潔癖症と言い張れるだけの根拠ある行動・・・・どこにも見当たりません。
思わず「いつから?」と聞きそうになりました。
これ、聞いちゃダメなやつですよね?聞かなくてよかったぁ〜!
潔癖症のイメージが欲しい
わざわざ言ってくるのは、
「実はわたしはこうなのよ」と、きっと抱かれてるであろう自分のイメージを、塗り替えさせようとしていると感じました。
その方は「潔癖症」が欲しいようでした。
いりますか?それ。わたしは欲しくないし、潔癖症と言えるほどのきれい好きでもありません。
潔癖症を、オリンピックの金メダルばりに取りにかかっているその姿。違和感でしかありません。
違うイメージを植え付けられそうなわたしの違和感。
会話の中で、必要のないセリフを入れてくる違和感。
潔癖症に思われたいという、違和感。
知り合って30年も経ち、今さらわたしに言う必要などない。違和感。
たくさんの違和感を含んだこの潔癖症申告。
この申告は、いったいなんなのか。
そもそも、潔癖症とはなんなんでしょう。
潔癖症とは
その方が欲しがる、潔癖症イメージ。なんか得するの?
その頃、また違う年上の方に同じ言動を確認しました!ある行動の説明をするのに、「潔癖症だから」と言ったんです。
その行動は、普通にしてもいい行動なんです。潔癖症特有の行動では、ない。
わたしは、潔癖症が気になって仕方がない。笑
調べてみましょう!潔癖症。
家にある国語辞典、引いてみますね。高校生から社会人向けと書かれた国語辞典です。
ここには「潔癖」についての意味のみでした。
潔癖:不潔や不正を極端に嫌う様。また、そのような性質。
極端?ではここで、極端とは。辞書引いてみましょう!
極端:(いちばん端の意から)ある方向に非常にかたよっていること。標準から非常にはずれていること。また、そのさま。
なるほど。標準をどこに置いて、どこまで外れるのか。人それぞれで変わりますね。
では、ネットで「潔癖症」検索してみました。
神経質なほどのきれい好き、清潔好きなこと。ともいう。身辺のあらゆるものが不潔に思えて、消毒や手洗いなくしては日常生活が送れないような状態を指し、あまりに過度になると強迫症障害の一種であると考えられる。
・・・・・・違いますやん。あなた、違いますやん。と言いたい。笑
自己申告ですから、その人がそう言うからには、それでいいんですけどね!
軽度の潔癖症など言わなくてもいい
自己申告だからいいにしても、それでもなぜこんなウソを・・・ウソと言いました、失礼しました。
人はそれぞれ、汚れに対しても、何事に対しても、気になるところが違うと思うんです。見るところが違うというか。
蛇口から水が出ているとします。
きれいな水かなと思う人もいれば、蛇口の汚れを気にする人、配管のつなぎ目のサビに目がいく人、誰が触ってきたんだろうと目に見えないところが気になる人、指紋汚れが気になる人、全部気になる人、いろいろです。
この中で、重度かどうかを決めるのは、難しいと思います。その感覚も、人それぞれですから。
あなただけがきれい好きではなく、みんな気にしながらも言わないだけなんですよ。
だから、わざわざ「わたし、潔癖症だから」と教えてくれなくてもいいんです。
もうひとつの、隠れた意味
もうひとつのイヤなのが、あちら側から潔癖症だと言われると、こちら側が汚いとでも言われた気持ちになることです。
これ、狙って言われてるんですかね?それやったら、コワイコワイ!
相手が「わたしは」とうことは、明らかにこっちは違うと言いたいのか、と勘ぐってしまいます。
こんな会話おもしろくないんです
潔癖症だと思われると、いいイメージになりますか?
そういえばその頃、潔癖症だというタレントさん数人、テレビに出ていました。潔癖症のエピソード、再現ドラマなどで笑ったり、そこまだなんだぁ〜と、びっくりすることも多かったです。そういった行動は、日々の暮らしの中に溢れていることで、誰もが行っていることだったりします。その行動を過剰にしてしまうとか、以上に嫌う、反応する、そういうお話です。
たいてい、それと相反する行動の例が出てきます。「あまり気にしない」や「平気」と言う人の行動。その話も行動がまた極端です。
潔癖症だというタレントさんたちが「潔癖症以外の人は、汚いです」なんて言っているわけではありません。ただ、「自分はこういうのは無理」という話をされているんですが。どうしても、「潔癖症=きれい好き」というイメージがつきません?
ならば、わたしは潔癖症だと言いたい。どっちかを選ぶなら潔癖症。わたしの周りで突然自己申告してきた人は、そんな気持ちで言ったようにしか思えないのです。
このニセモノはいったいなんなのか!
近くにいませんか?
潔癖症だと胸を張って言う人。
わたしは、わたし自身を潔癖症だとは思っていません。
普通に暮らしている・・・そんな感じです。ドアノブだって触りますし、トイレも行きます。普通に手を洗えば大丈夫です。
ここで、信じてください!!汚いものが平気なわけではありません。
わたしだって、きれいな方がいいです。外出先のトイレが汚ければ、入りません。他人と鍋料理を食べるのだって、人を選びます。回し飲みがしたいわけでもないし、誰かがかぶっていた帽子なんてかぶりたくない。
でもこれは、普通レベルではないですか?わざわざ潔癖症と言わなくても、いいんです。
多くのみなさんが、潔癖症だと主張しなくても、きれい好きなんです。わたしはそう思います。
なので、そんな当たり前のことを主張して、「潔癖症です」と言うのが・・・残念なんです。
普通にきれい好きではないからこそ、その称号欲しがっているようなんです。
ニセ潔癖症には、とびきりのきれい好きエピソードなど、ないんです。
よくある行動に「わたし潔癖症だから」と付け加えるだけ。
友達なら、ツッコミます「どこがやねん」と。ですが、年齢が上の方には言いにくい。ツッコめないまま会話は流れていき、違和感しかないわたしは、もう楽しくない。
わたしは、ウソが入った会話にして欲しいくないんです。楽しくないし広がりません。
以上のことから、みんな普通にきれい好きなので、潔癖症申告はいりません!
潔癖症のイメージはいらないんです。
ではまずここの机の上、拭きましょう!
そんな机じゃ、潔癖症の入り口にも立ってませんよ!